【PLAYER】カナダの内陸部アルバータ州の農家の少年がWorld Wake Surfing Championshipで優勝!

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アルバータ州は世界遺産のカナディアン・ロッキーを擁し、神秘的な湖や万年雪に覆われた連峰と、神秘的な氷河湖が集まる自然豊かな場所である。

Alberta

Photo:Unsplash

また芸術と文化の街エドモントンや活気溢れるカウボーイの街カルガリー、5カ所の世界遺産など、変化に富んだ魅力が溢れている。内陸部ではあるがアルバータ州は太平原の州といわれており、川、湖、山脈、草原、氷河など、様々な地形に恵まれている。そんな自然豊かな場所に暮らす農家の少年がウェイクサーフィンの世界大会で優勝をした。まだ16歳だけに大いなる可能性を秘めていると言えるだろう。
ーーーーーーーーーーーー以下、CBCより(和訳)ーーーーーーーーーーーーー


Movie:CBC/Keegan Hodgson

オールズ近くの農場に住む「カントリーボーイ」キーガン·ホジソン(Keegan Hodgson)(16歳)は、10月初旬にWorld Wake Surfing Championshipで優勝をしてから、今はプロを目指すことを検討している。

「アルバータから来た農家の少年にしては悪くないわ」注目キーガン選手について、彼のウェイクサーフィンのコーチであるニコル·ハドソン(Nicole Hudson )が語った。16歳のキーガンは、2020年にカナダのブリティッシュコロンビア州バーノンで開催された世界ウェイクサーフィン選手権 (World Wake Surfing Championship in Vernon, B.C.) のアウトロー・メン・サーフ部門で優勝した。この勝利が感動的なのには2つの要素があった。それは彼がこのスポーツを始めてからまだ間もないこと、そして近場には限られた水源しかなく、練習するのに適した温かい気候が1年のうち数ヶ月しかないアルバータ州オールズの出身だったからである。

・上の動画で大会でのキーガンの技術をみてほしい。

「雨の日も、寒い日も、雹(ひょう)が降ってる日も、風が強い日も彼がウェイクサーフィンしているのを見ていたわ。彼は試合でも風の強い日を好むの」とニコルは語る。「他の人が切り上げても、彼はいつも最後までやり遂げるの。」キーガンは自分を駆り立てるスポーツに対して貪欲だとコーチは言う。「彼の情熱は測り知る事ができないわ。彼は一日に5時間も波に乗っていて、極寒の冷水の中、脚が真っ赤になるまでサーフィンをやめないの。」とニコル。

Nicole Hudson

Photo:CBC/Nicole Hudson

大草原でのトレーニング

キーガンは2018年から世界大会に参加しており、家族が経営するオールズ州の農場から約15分のところにある、ディックソンダムのような水域でスキルを磨いている。他にもチェスターミア湖も利用しており、旅行の許可が下りればアリゾナ州フェニックスのプレザント湖も訪れている。最初にニコルと出会ったのは、地元のウォーター・スキー&ウェイクボード・アルバータのイベントで、そこからアルバータの大会に出場するようになったとのことだ。
「僕たちは通常、湖が凍るまでウェイクサーフィンをしていて、その後はできるだけフェニックス(アリゾナ州)に行くようにしてるんだ」とキーガンは話す。キーガンは、実はCOVID-19の旅行制限が自身のスキルを伸ばすのに役立ったと言う。「今年の夏はほんとによく練習したよ。毎日のように船の上でトレーニングをしたんだ」とキーガン。「楽しむ時間も沢山あったし、トリックの練習に費やす時間もたくさんあったよ」そのおかげで、今年はいくつかプロレベルの技を身につけたとニコルは語った。

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Photo:CBC/Keegan Hodgson

大会

アウトロー・メン・サーフは、アマチュアよりも一段階クラスで、プロクラスの一歩手前に位置付けられている。今年の大会はカナダから参加した選手全員がヴァーノンに集まり、オンラインで競うという今までにないユニークなものとなった。日本やロシアなど世界中からオンラインで参加し、ベストランを写した45秒の未編集のビデオを審査員に提出した。その内容がセントラルロケーションに集結し競い合った。

ニコルによると、彼のライバル8人は撮影に1日から2日を要したが、彼のビデオは「とある日の昼下がり」の様子だったとのこと。彼の主な動きは3つで、360度ショービット 、フロントショービットとエアー180ショービットであり、これらには素早い動き、スピン、そして波に背を向けて乗ることが含まれている。「決められた動きはなく、自分の好きなようにできるんだ。」とキーガンは言う。「ベストな結果を得るためには出来るかぎり最大のトリックをやるよ。」

キーガンは、自分の成功はただ一生懸命練習をして、集中しているだけで、特に秘訣はないと語った。しかし、彼の労働倫理は自分の勤勉な両親のおかげだと考えている。「心の中で自分のサーフィンを視覚化しているんだ。シーズンを通してこれをやってるよ。世界大会で優勝したいとも思っていたし」と彼は言う。審査員がたくさんの映像を見て、ふるいにかけるので、今年は特に結果を待つのに神経をすり減らしたはずだ。キーガンは叔母の家で家族や友人に囲まれて優勝の知らせを聞いたと言う。「僕の名前が最初に出てくるのを見たときは本当に驚いたよ。みんな素晴らしい走りだったし、僕は何とかやり遂げたって感じだったよ」

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Photo:CBC/Keegan Hodgson

コロナウイルスの影響による現在の複雑な状況を考えると、冬のアメリカ大会への遠征がどうなるのか未だに予測もつかないが、キーガンがプロクラスに上がった場合でも、大きな可能性を秘めていると考えている。

「彼はこれからも確実に伸びるわ・・・可能性は無限大よ」とコーチは語る。


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