皆さんは目を開けたまま、片足立ちはできるだろうか?また何秒間できるのだろうか?
「ウェイクサーフィンで一番大事なことは?」と聞かれたとき、日々の練習だと回答をする人は多いだろう。ウェイクサーフィンに限らず、スポーツの上達には練習が必要なことは言うまでもない。波の上で、さらにボードの上に立つわけだから、特にバランス能力が必要になる。不安定な体勢になった場合、あるいは予測できない力で体勢を崩してしまった場合、バランス能力が高ければ素早く体勢を立て直すことができる。運動時に重心の変化が少ない人はバランス能力が高いといえるだろう。一瞬でも早く体勢を立て直すことは、ウェイクサーファーにとって非常に重要な能力だ。また日常生活においても、バランス感覚があれば転倒による怪我などを防止できる。
バランス能力は加齢に伴い低下する傾向にあり、その原因の多くは筋力の低下によるものだといわれている。筋力を維持・向上させるためには、下半身を中心とした大筋群の筋力トレーニングを行うことが大切だ。足元が不安定だと、身体がグラグラすることがほとんど。ふくらはぎと身体の芯に近い部分の筋肉で身体を支えられるようになると、走る、跳ぶなどの動作をスムーズに行うことができ、バランスの良い身体を作ることができるようになる。
下半身の筋トレというと、スクワットなどのハードなトレーニングを想像する方も多いと思うが、片足立ちだけでもしっかりとインナーマッスルと脚の筋肉を鍛えることができる。また片足を上げて股関節を緩めることで、骨盤の緊張をほぐすことができる。「バランスがいい」=「体幹がしっかりしている」となるので、バランストレーニングは筋力だけでなく、体幹を鍛えるためのトレーニングの一つでもある。
バランス能力を向上させる「片足立ち」のやり方!
(1) 周りに少しスペースをとって立ち上がる。
(2) まっすぐに立ち、腰に手を当てた状態で片方の足をへその位置まで持ち上げる。(余裕があれば、股関節・膝関節を90度に)
(3) 足をあげた状態で1分間ゆっくりと呼吸をしながらキープ。
(3) 反対側の足も同じように行う。
身体の軸がズレていると、この姿勢が保てずにグラグラしてしまう。1日1回道具もいらず、気軽に始められるので、ぜひ今夜から始めてみてはどうだろうか。