ここ数年のキーナン・フレーゲルの活躍ぶりは、史上最高のサーファーと称されるケリー・スレーターを彷彿させる。
Photo:Instagram/keenanflegel
Keenan Flegel(キーナン・フレーゲル)はフロリダ州出身の23歳。水辺で育ち、5歳のときに初めてウェイクボードに挑戦、10歳の時にウェイクサーフィンと出会い、それから13年間このスポーツに夢中だ。ウェイクサーフィンを初めて経験したとき、最高に自分に合っているスポーツだと感じたそうだ。彼がウェイクサーフィンを始めた最初の1、2年は大会すら存在していなかったが、競技人口の増加と共に大会も増えはじめ、ウェイクサーフィンシーンは急激に発展していった。
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競技の急成長と共にキーナンの未来も大きく変わったそうだ。大会が増えたことで世界を広く旅するようになり、親しい友人のほとんどはウェイクサーフィンを通じて知り合った。最近ではボードの設計にも夢中になっている。彼のインタビューからは非常に高いポテンシャルと、ウェイクサーフィンに対する情熱が伝わってくる。とにかく「新しいものを受け入れる」ということに対する寛容さがすばらしく、見習うべきところだ。
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Keenan Flegel(キーナン・フレーゲル)
ーー普段のトレーニングの中で成功の鍵になることはなんですか?
キーナン:僕は常に新しいものを吸収して、新鮮さを保つことが好きなんだ。だからトレーニングも慣れ親しんだ動きを繰り返すのんじゃなくて、まったく新しい動きを学ぼうとするときが一番楽しいし、最高の状態で波に乗れるんだ。コーチには100回以上「不快が快適になるまで動きを繰り返せ」って言われてるけどね。あとは色んな選手と一緒にボートに乗るようにしてるよ。そのほうがもっと頑張れるんだ。
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ーーあなたはサーフとスキムの両方のスタイルで大会に出場しますが、それはなぜですか?どちらをより好みますか?
キーナン:どっちも違う理由で同じように楽しんでいるよ。 僕個人の意見だけどサーフスタイルはよりパワーとスタイルが重視されて、スキムはより技術的で創造性の余地がある気がするんだ。だからその日の気分次第でどっちに乗るかを決めてるんだ。
ーーあなたの最大の課題は何ですか?また、どうやってその課題を成し遂げますか?
キーナン:ウェイクサーフィンを初めてからの最大の課題は、勝負時のメンタルの強さかな。大きな大会の時は常に不安だから、アスリートの精神力に関する本を何冊か読んだりして、ストレスの原因を取り除くようにしているよ。
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ーーモチベーションを保ちながら成長するには、どこからインスピレーションを引き出しますか?
キーナン:不必要に同じ動作を繰り返すことはなるべく避けて、常に新しいことに取り組んでいるよ。進歩を続けるために僕がたどり着いた方法は、サーフィンとスキムの両方のボードに乗ったり、スイッチスタンスやバックサイドでも乗ったりすることかな。
ーー兄弟同士で競い合うのは助けになりますか?それとも妨げになりますか?
キーナン:両方だね。時々混乱させられるけど、1日の終わりにはお互い幸せだって思えるよ。どんな大会より、何よりも、二人を追い込んでくれる方法だね。あと、同じ水準でトレーニングできるのもいいよね。
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ーー読者に向けて最高のアドバイスを一言ください。
キーナン:膝を曲げて!(笑)
Movie:Vimeo/Swng Productions