プロのアスリートはいつも体がベストな状態をキープする方法を探している。
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ロバート・ケリー・スレーター、1972年フロリダ生まれ。1990年、当時の史上最高賞金額といわれた「ボディグローブ・サーフバウト」で優勝、クイックシルバーとの大型契約(これも史上最高金額)、計7回のパイプマスターズ、最年少20歳で獲得してから、史上最年長となる40歳でも達成した過去最多11回のワールドチャンピオンとその成し遂げた記録と偉業の数々は数え切れない。48歳にして未だトップの実力を維持しているのも才能だけではなく、健康管理のお陰ともいえるだろう。実はケリー・スレーターはサーフィン界で「健康オタク」と呼べれるほど、若い頃から食事管理に徹底していることでも有名だ。
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食に関してラベルに記載された原材料をすべてチェックしているケリーが毎日食べているのは、日本でも徐々に浸透してきているチアシード(Chia Seed)。主に中南米で栽培されているチアシードは、非常に栄養価に富んでいるため、スーパーフードと言われている。チアシードとは、メキシコやグアテマラ原産のシソ科の1年草「チア(chia)」という植物の実で、16世紀頃からすでに栽培されている歴史のある植物だ。チアシードの一番の特徴は、水を吸うと10倍ほどに膨らみ、種を囲むように半透明の膜ができるため、満腹感を得られやすい食材になる。身体によいといわれるオメガ3系脂肪酸、αリノレン酸を豊富に含み、シードとしてだけではなく「チアシードオイル」の原料にもなっている。その力は「水とチアシードさえあれば生命を維持できる」という話が生まれるほど。元気に長くウェイクサーフィンを続けたいなら、この記事をきっかけに試してみるのもいいかもしれない。
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チアシードを食べるメリット!
◆低カロリーで高タンパク質◆
チアシードは100gあたり約486カロリー。低カロリーなのに、他の植物と比べタンパク質含有率はかなり高く、動物性タンパク質を摂取しないヴィーガンにもおすすめの食材。
◆食物繊維が豊富◆
チアシードは水分を含むと種の周りにグルコマンナンという成分を作り、約10倍に膨らむ。食物繊維は100gあたり約34gも含まれており、グルコマンナンの膨張効果で満腹感も得られやすい食材。そのため、ダイエットに良いとされている。
◆抗酸化作用◆
2014年メキシコの研究(Martínez-Cruz O1, Paredes-López O2.)によると、チアシードは高い抗酸化作用を持つ種で、イソフラボンのソースであることが分かった。この抗酸化物質は、チアシード内に豊富に含まれている油成分の酸化を防ぐ役割を果たしていると言われている。体内で抗酸化物質は、遺伝を攻撃し「老化」「がん化」させる活性酸素の活動を防ぐ大事なものである。
◆オメガ3脂肪酸で血液サラサラ◆
体内では作られない必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)。チアシードの大さじ(約12g)1杯の中には、そのオメガ3脂肪酸が2.14gも含まれている。1日の推薦摂取基準は男性2.1~2.4g、女性1.8~2.1gで、チアシード大さじ1杯でほぼクリアできる。
◆カルシウムが豊富◆
チアシードに含まれるカルシウム量は100gあたり約631mg。牛乳よりも約6倍多く含まれている。牛乳が嫌いな方は代にチアシードがおすすめ。また女性はカルシウムが不足しがちなので、毎日の食事に取り入れたい食材といえる。
チアシードの食べ方!
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チアシードはそのまま(生のまま)食べてもOKだが、上手な取り入れ方はスムージーやヨーグルトに混ぜたり、ラッシーやカクテルに直接入れて戻すのがおすすめ!味自体はクセがないので、液体のものに混ぜると摂取しやすい。慣れてきたらサラダの上にトッピングするなど、無理のない方法で日々の生活に取り入れていこう。エネルギーを付けたい朝にピッタリで、毎日食べれば、ケリーに一歩近付けるかも!?
<参考・参照サイト>
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KAWASHIMAYA